内田誠水素?燃料電池ナノ材料研究センター教授らの論文が、米国化学会の学術誌に掲載され、Supplementary Cover Artにも採用されました
2025年7月18日 トピックス
内田誠水素?燃料電池ナノ材料研究センター教授らの学術論文が、米国化学会(American Chemical Society)が発行する学術誌「ACS Applied Energy Materials」に掲載され、グラフィカルアブストラクト(論文の図解抄録)がSupplementary Cover Artに採用されました。(K. Nagamori et al., ACS Applied Energy Materials 2025, 8, 13, 9796-9814)
論文のタイトルは「Analysis of Ionomer Distribution and Reaction Mechanisms on Polymer Electrolyte Fuel Cell Pt Catalysts Supported on Mesoporous Carbon under Various Humidity Conditions」です。固体高分子形燃料電池(PEFC)のメソポーラスカーボン系触媒(Pt/MPC触媒)において、その細孔構造とアイオノマー分布のカソード性能の湿度影響について調査したものです。永森聖崇さん(エヌ?イー ケムキャットからの元社会人博士課程)らとの共同研究とNEDOの支援において得られました。この研究により燃料電池の触媒構造設計の大きな示唆を与えることが期待されます。
内田教授は、「この研究は、Pt/アイオノマー界面における白金のスルホン酸基被毒現象について新たな視点を提示しています。ターフェル分析に基づき、燃料電池の運転中に生成される水がPtのスルホン酸被毒を軽減できる説得力のある結果を示しました」とコメントしています。
- 内田教授らの論文が掲載された ACS Applied Energy Materials誌